文/椎名基樹
◆どうなる? 渡部建の「笑ってはいけない」復帰計画

 今年6月の「多目的トイレ不倫」で無期限活動自粛中の渡部建が、大晦日に放送されるダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」特番「絶対に笑ってはいけない大貧民 GoToラスベガス24時!」日本テレビ系)でテレビ出演に復帰することが報じられた。

 同番組には、2017年に「アパ不倫」の袴田吉彦が、19年に「4WD不倫」の原田龍二が、それぞれ出演をして、それを機に仕事復帰を果たしている。さながら不倫の禊の場としても機能する「多目的番組」である。

 渡部建の復帰計画は、芸能界に波紋を広げた。様々なタレントコメントが、次々とネットニュースに上がった。

 11月20日「グッとラック!」(TBS系)に出演したYouTuber芸人のフワちゃんは意見を求められ、困惑。復帰後に「現場で会う可能性もあるから要らんことも言えないし」と戸惑いつつ、口が重たげ。だが最後は意を決したように「忖度(そんたく)しよっかな……やっぱしない。多目的トイレさすがにキモかったよ」とカメラ目線で言い切った。

 さすがテレビの売れっ子と人気配信主をクロスオーバーする唯一のYouTuber・フワちゃん、絶妙のバランス感覚である。「心の声」を自ら音声化して弁明を入れつつ、最後は世間の代弁に着地。「迷惑系YouTuberの対極の「察し系YouTuberと命名したい。

ナイナイみたいな「公開説教」はやめてほしい

 田村淳は、YouTube「ロンブーチャンネル」で持論を展開。「すっげえ大ばくちだなと思った!」、「みんながどういうふうに受け止めるのかな?」と、渡部の手法を疑問視。もし自身がスキャンダルを起こした場合、世間に対して何の説明もしないまま「笑ってはいけない」に臨む勇気はないと、記者会見の必要性を強調。最後に「宣伝効果だけでいいのか? 渡部くん!」と付け加えた。

「宣伝効果」を目論んだのは番組側で、渡部建は関係ないと思うけれど……。暗に番組批判をしておきながら、最後は渡部建に押し付けて、なんかずるい。



 陣内智則は、渡部の相方である児嶋一哉YouTubeチャンネル『陣内さんが復帰の仕方について考えてくれたぞ。』と題された動画にゲスト出演。自らの浮気が原因で藤原紀香と離婚したことで、テレビ出演が激減した経験を踏まえて、「まずはもう記者会見。絶対に。叩かれて、ボロカス叩かれて、2次、3次災害ってあるかもしれん。それをやったうえで、ここ(児嶋のYouTube)にきて謝る。で、児嶋が怒る」と語った。



 極楽とんぼナインティナインと同じく、相方による「私刑」を見せて世間の許しを乞う手法は、もうやめるべきだ。見ているこちらもツライ。

 2人とも記者会見の必要性を強調する。しかし、ただの不倫ならともかく「多目的トイレの不貞」でそれを行うのは、芸能生活に自らトドメを刺しかねないのではないか。多目的トイレで行為に及んだこと、その後女性に1万円払ったことを認めるだけでも「渡部アウトになる可能性がある。

 さらに「なぜそんなことをしたのか?」と尋ねられたら答えようがない。自らのサディスティックな裏の顔を認めるしかない。渡部建の問題は、不倫もさることながら、フワちゃんの言う通り「キモい」ことなのだ。

 渡部建は、記者会見をしたくてもできず、サプライズ出演でどさくさに紛れて復帰するしかないから「大博打」を打たざるを得なかったのではないか。

◆番組側は放送しないわけにはいかない

 松本人志は、自身が出演した11月22日放送のワイドナショーフジテレビ系)で、この一件について言及。「ずっとドッキリを仕掛けられる受け身の自分たちは、誰がゲストでどこで出てきて何をするのか知りたくない。収録前にネットニュースで知らされるのは、ルール違反も甚だしい」と不満を漏らした。実際に現場に渡部が登場し、去ったあとに「ネット知ってたわ」とつぶやいたことを明かした。さらに、この話題を取り上げる各局のワイドショーにも苦言を呈した。



 渡部建の出演をすっぱ抜いた側は、テレビの掟(ルール)の外の者であり、その人たちに対して「ルール違反」と言っているのだったら、それはお門違いだろう。スクープが出た後に、各局のワイドショーがそれに追従するのも当然のことに思える。あえてルール違反した者を探すなら、渡部建の出演を外部に漏らしてしまった「笑ってはいけない」スタッフなのではないか。

 渡部建は、サプライズが成立して世間を笑わせてしまえば風向きが変わるかもしれないと考えて、勝機の少ない「大博打」に打って出たのだろう。

 しかし、情報が漏洩し、サプライズと言う大前提が崩壊してしまい、賽が投げられる前に、博打すら不成立となってしまった。そして激しいバッシングの嵐が吹き荒れた。

 渡部建の出演部分がお蔵入りになるかもしれないというネット記事があったが、収録済みの報道がありながら、それを放送しなかったら、渡部建が浅はかな目論見を持った事実だけが世間の記憶に残ってしまう。オファーしておいて放送しないことが番組としては1番の愚行に思える。

◆サプライズ失敗したのだから、いっそのこと……

ワイドナショー」に出演して謝罪するという噂もある。しかし記者の質問を受けなければ「禊」にはならない。放送前に記者会見を開くのではないかという記事もあった。となると、あれだけ避けてきた記者会見を「仕方なく」開くことになる。

「笑ってはいけない」の出演が漏洩したことで、渡部建は完全に八方塞がりの状態に追いやられてしまったようだ。意を決して番組出演を決めた渡部建からすれば「勘弁してくれよ」と言う気持ちなのではないだろうか。

 それにしても渡部建は大晦日にどんな「禊」をするのだろうか。何をすれば「笑える」のか思い当たらない。佐々木希が命令する形で罰を与えれば少しは笑えるかもしれない。どんな形になるのか非常に興味深い。大晦日が楽しみだ。

 サプライズ計画は瓦解してしまったのだから、できればいっそのこと「渡部登場まで〇〇分」みたいなテロップを付けていただけたら非常に助かる

【椎名基樹】
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中

公式ブログ「アンジャッシュ 渡部建のわたべ歩き」より


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 i.ytimg.com)



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